「破壊的」英語で言うと「ディスラプティブ」
「破壊的イノベーション」
あなたは今、「破壊する側」にいますか、それとも「破壊される側」にいますか?
もし、「私はどちらでもない」または「意識したことがない」という場合、それは残念ながら「破壊される側」の延長線上にいる可能性が高い、ということになります。
「破壊的イノベーション」または「破壊的ビジネス」
誰にでも必ず訪れる、または多大に影響されるその破壊的変革。
是非、意識してみませんか?
それは、毎日のように経済紙やビジネスブログを騒がせるバズワード。
「従来の慣習やビジネスモデルを根幹から覆す、そして爆発的に急拡大する、全く新しい形態のビジネス。」
古くは、アマゾン.com、facebook、メルカリ、近年では、Airbnb、UBER、等等。
さあ、それらに続く、これからの破壊的ビジネスに注目してみましょう。
Contents
今までの、あなたが一番よく知る破壊的イノベーションとは?
その前に。
歴史の中で、恐らく一番誰にも身近で、なおかつ巨大な破壊的イノベーションを思い出してみましょう。
それは、iPhone。
2007年にiPhoneは登場しました。
あれから、何が変わったのでしょうか?
iPhoneは新しい形のケータイ電話として登場しました。
そして、iPhoneによって、一番変わったのは「電話の掛け方」だったのでしょうか?
確かに、便利になりました。
しかし、iPhoneの登場によって、実は電話を掛ける頻度は格段に減りました。
iPhoneによって、一番変わったのは「電話の掛け方」だったのでしょうか?
もちろん、それは違います。
電話の掛け方はそれほど変わりませんでしたが、その代わり、その他の全て(そう、全て!)が永遠に変わりました。
身近な破壊的ビジネスモデルには何があるでしょうか?
アマゾン、LINE、キャンディー・クラッシュ、facebook、メルカリ、Airbnb、インスタグラム、ツイッター、スカイプ、ぐるなび、エバーノート、SLACK、YouTube、ぐるなび、ポケモンGO、ユニクロ、乗換案内、UBER、自撮り、楽天トラベル、などなど、等等。(などなど百万回)
私たちの生活、考え方、時間の使い方、優先順位、人生価値観、スピード、自由度、情報との関係性、コミュニケーションのイメージ、移動の仕方、人との会い方、全ての友達・家族・同僚・取引先との関係性、そして人生観。
電話の掛け方以外の、世界の全てがたった10年でちゃぶ台10回ひっくり返された以上に変わりました。
ちゃぶ台はもう粉々。
次に来る破壊的ビジネス群の大ボスとは何か?
そして、今度は、その「iPhone、ちゃぶ台大破壊」の数倍の規模で、驚愕の変化が「クルマ」を中心にもう一度起るのです。
それが、自動車の電気化、そして自動運転化、です。
ただ、「自動運転」という言葉が一人歩きをして、多くの誤解や勘違いを起こしていると思います。
ただ、考え方・見方をちょっと変えて、自動で「運転」するのではなく、自動で「走る」だけと考えてみませんか?
例えば、エレベーターを思い起こしてください。
今となっては、知らない方も多いと思いますが、エレベーターとは以前は人間が「運転」していた乗り物でした。
それを「運転」するには免許が必要でした(国、地域にもよる)。
それもそうです。
「落ちるかもしれない乗り物」だから、「ちゃんと運転するべきもの」だったのです。
でも、今は違いますね。
ドアが開き、箱に乗り、ボタンを押すだけ。(いや、今はボタンさえ押さないものも増えています)
あとは、「乗る」だけ。
誰も疑問を抱きません。
安全性も疑いません。
自動車にも、それと同じことが起こる、それだけです。
そして、iPhoneを中心として起こった「破壊力」を大きく上回る「破壊」が、もうすぐやって来ます。
5年、10年後のお話ではありません、たった2年〜5年のお話です。
安倍首相は、東京オリンピックまでに自動運転レベル4**に対応した法整備をするとしており、トヨタなど多くの企業はそれに向けて猛スピードで開発や提携を行っています。
誰もが思うより、それはずっと早いスピードでやってきます。
**注:「レベル4」とは、運転者の支援、存在を前提としないほぼ完全自動で走行できる技術と環境のこと。
もう一度、エレベーターを思い浮かべてください。
エレベーターに乗るのは、ほんの数十秒から長くて1分間ぐらいですね?
では、もしエレベーターに30分間、または1時間乗ると想像してみてください。
あなたは、その時、エレベーターの中で何をしようとしますか、したいですか?
LINEやメールをチェックする、アマゾンで注文したアイテムの配送状況をチェックする、テレビ番組を見る、インスタをチェックする、仕事する、主張用ホテルの予約を取る、どうですか、想像できますでしょうか?
破壊的イノベーションは初めてではありません、では、それは何でしょうか?
iPhoneとエレベーター。
この道は、いつか来た道。
デジャヴ。
世の中の全てのクルマが自動走行になったら、それは当然「破壊的」であることは疑いようもありません。
なぜ、あのグーグルが自動走行(運転)にあそこまで投資するのでしょうか?
クルマとは全く関係の無さそうな、あのグーグルが?です。
そこには、想像も出来ない巨大な「破壊的ビジネス」が裏にあるからなのです。
クルマが「自走」する時、そこに重要なのは、そのクルマがどう走るか、ではありません。
その中に乗る、人間が、運転から解放された人間が、前方を見続けなくても良くなった人間達が「何をしたがるのか」に全てはかかっています。
「移動」という固定された時間と空間の中で、ビジネス側から見れば、その中の人間(顧客)に何をして欲しいのでしょうか?
その時、急成功するビジネス・サービス・モデルは何なのでしょうか?
それは、ショッピングなのかも知れませんし、エンターテイメントなのかも、移動ビデオ会議かも、はたまた移動するホテル?さえ充分可能性がありますね。
移動中の車内で食べる食事を、これまた自動運転(走行)でクルマ(モビリティ・デバイス?)が自動的に届けてくれる、などなど。
移動中にオーダーしたお買い物アイテムが、行き先に到着する時点でそこに自動配達されていたら、などなど。
アイデアやビジネス機会は無限に広がるようにも感じませんか?
それはまだ氷山の一角。
さあ、あなたの新しいビジネスのアイデア、今までの全ての常識や決まり事を、何度も何度も「ちゃぶ台をひっくり返す」その新モデルが見えてきませんか?
そうそう、見えてきましたよね!?
そして、一番ワクワクするのは、そこで成功するためには決して今大企業である必要は何もないのです。
きっとまた、数人の大学生が(facebook)、どこにも雇ってもらえなかった落ちこぼれの英語教師が (アリババ)、アフリカから出てきたオタク青年が (PayPal, TESLA)、世界的大富豪になったように、あなたのアイデアが世界の「全てを変える」可能性だって大いにあるのです!
さあ、その辺を、これからもお話ししていきましょう。
つづく。